先日、見学と商談を兼ねて長野県の飯田まで行ってきました。
その時の事を今回は記事にしてみます。
突然ですが、、
旅行等で遊びにいった際に旅館やホテルでの夜のお食事、とても楽しい思い出になりますよね。
店長も旅行等で遊びに行って、その土地の物を食べる事が楽しみであり大好きです。
そんな自分が長野県で食べて感動した物の一つに「アルプスサーモン」というものがあります。
これ簡単に言ってしまうと「ニジマス」なんです。
でも、ただのニジマスとは違います。
どれくらい違うかと言うと、あの1万匹に1匹と言われている鮭の鮭児(ケイジ)はご存知だと思いますが、それは言い過ぎにしても、それくらい普通のニジマスとは味もブランドも違います。
アルプスサーモンとはニジマスの卵に温度変化等の刺激を与え作った三倍体のニジマスで、このニジマスは大きくなっても成熟しない事が特徴です。
成熟しないとどうなるかというと、通常は卵や白子に栄養を取られてしまって身にいきわたらなくなるのですが、この三倍体のニジマスはそれが無いので、すべての栄養が身にいきわたります。
そのニジマスを中央アルプスの汚染の無い清流で丁寧に育てているのです。
まずは生産地である養殖場へ伺ったのですが、自然の綺麗な山のふもとで雄大に泳いでいました。
やはり気になるのは餌にどういった物を与えているのか、抗菌剤等の薬は使用しているのか・・・
こういった事を場長である宮沢さんにお尋ねしてみました。
餌は脂質を抑えた甲殻類等に含まれるアスタキサンチンを豊富に含む天然系の餌を使用していて、この甲殻類の餌が身を綺麗な赤色にすると教えて頂きました。
「薬品類は使用していますか?」の質問には、一切使用していないとの事で安心です。
理由は、水温が低く病原菌もほとんど住めない事、綺麗な水と良い餌を与えているので必要ないとの事でした。
天然系の餌を食べ、水温の低い自然の清流で飼育されているアルプスサーモンの美味しさの秘密が少しわかった気がしました。
もう一点気になった事はお刺身で食べる川魚なので、やはり気になるのは寄生虫、こちらについても大丈夫なのか聞いてみました。
これにもキッパリと「大丈夫です」とのお墨付きです。
出荷する魚は寄生虫がいないかの検査にも出していますが、中間宿主となるサワガニ等が含まれていない事と、夏場でも水温が18度程度までしか上がらない為、寄生虫が身体にはいりこむ余地が無いとの事でした。
川魚のお刺身はとても美味しいのですが、こういった寄生虫を心配される声はよく聞きます。
加熱して食べる事が多い川魚ですが、このような生育環境で育った魚はお刺身で安心して食べる事が出来るとの事で大変勉強になりました。
その後、水源である上流を見にいきましたが、民家の無い自然を流れる中央アルプスの清流には汚染とは無縁の景色が広がっていました。
素晴らしい生育環境と生産者の手で大切に育てられているアルプスサーモンのおいしさの秘密を勉強させて頂き、養殖場を後にしました。
その後は商談と試食を兼ねてアルプスサーモンの実食です。
こちらがアルプスサーモンのお刺身です。
食べてみた感想は、川魚特有の匂いが無く、あっさりとしている中に旨味がしっかりとあります。
刺身といえばワサビ醤油もいいですが、マヨネーズで食べても美味しいとの事で試してみましたが、これもまた美味しいです。
綺麗に盛り付けたアルプスサーモン丼にはイタリアンドレッシングであえたアルプスサーモンのタタキが添えられて食指をそそります。
長野県の特産品として、まだまだ一般的では無いアルプスサーモンはスーパー等での販売は無く、ホテルや旅館、地元の料理店でご馳走として食べられています。
地元の学校給食では時々特別な食材として使われ、子供達も喜んで食べるようです。
骨があると敬遠されがちな魚ですが、お刺身なら子供も喜んで食べますね。
アルプスサーモンに餌として与えている天然のアスタキサンチンには老化を抑える抗酸化作用が豊富に含まれています。
美味しいだけでなく、身体にも良さそうな食材として素晴らしいアルプスサーモンを堪能した一日となりました。
帰宅した後はお土産用に購入したフィレを使い、オススメ料理として教えて頂いた料理を作ってみました。
身を厚めにカットして半生のままフライにしたアルプスサーモンのレアカツです。
ソースにはマヨネーズとワサビで作ったワサビマヨネーズをかけてみました。
レシピも後程UPしますが、これも絶品ですね。
我が家の子供も喜んで食べていましたよ。
川魚本舗での取り扱いも決まり、現在は販売に向けた準備が進んでおります。
長野県の中央アルプスと生産者の努力で育てた素晴らしいアルプスサーモンの販売まで今しばらくお待ちください。
最後になりますが、アルプスサーモンの美味しさの秘密と撮影に快く応じて頂いた宮沢さんには本当に感謝しております。
ありがとうございました。